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美容室経営で大切なこと 8.「本質+α」の例

2016-08-05-金曜日 0:27:24

「本質+α」とは、コンセプトに基づき、ターゲットが満足する当たり前の品質の商品やサービスに「さらに価値(それ以上は無駄と思われるようなこと、一見、本質とは関係の無いように思えるがターゲットが期待しているもの)」を付け加えることでした。

 

それの例を上げていきます。如何に理念に基づくやり続けるプラスアルファが必要か。

まず、本質を極める事によってすでに差別化できているところは、いわゆる有名どころです。

海外でピンとくるのが、ヴィダル・サスーンで、一般の方もぎりぎり聞いたことある名前であり、美容室の業界では知らない人はいない、ブランド中のブランドです。プラスアルファは既に必要のないところかと思います。

日本で、いち早くこれを取り入れて有名になった表参道やその他のエリアの有名サロンは、それを突き進めることで、「講師業」としての+αを産んで会社の利益に貢献しているところが多いです。

また、古くからのビッグネームも、+αとして、学校を展開したり、それどころか、企業のM&Aを展開されている老舗もあります。

これらのレベルの会社も、最初は小さな美容室で、時代の流れに乗って、こだわりながら大きくなった会社です。

こういった有名どころは、「流派」のような感じになっており、修行したい人は門をたたいて免許皆伝を受ける訳です。

従って、小さいお店も自分の「流派」を創ることが出来れば、「本質」だけで勝負ができるようになります。

しかし、大体のサロンさんは、「流派」を創るところまで行かないので、「本質」が他のサロンと同質化し、競合が激しくなると、サービスなどの本質以外のところで差別化せざるを得ない状況になっているのです。歴史があるサロンなどは、折角、以前までは流派らしきものがあっても、若いスタッフに先進的な技術を学ばせるということで、どこかの会社が主催するカット講習などに行ってもらい、自分の流派が確立しないまま、他の流派を学ぶので、咀嚼して身に付いていることがあまり見受けられない。話は変わってしまいますが、この辺りの事情に自社の技術教育の迷いが各サロンにあるのではないかと思われてならないです。うちの技術は何なのかを分かった上で、新たなものを付け加えて行って欲しいと思ってしまいます。そうしないと、いつも誰かに自社のスタッフを学ばせてないと「不安」になってしまうオーナーさんになってしまいます。最も時間がかかる部分ですが、「本質」を極めることが出来れば、一気に独自化しやすくなります。

 

さて、「+α」の部分を紹介します。

最も極端な例では、最近、テレビでもよく紹介されるようになった、「バーバーつばめ」さんです。美容室ではなく理容室ですが、鉄道ファンのオーナーが経営されておられるお店です。

http://www.bb-tsubame.com/index2.html

店長ではなく「駅長」、整理券の代わりに「切符」を渡す、定休日は「運休日」と呼ぶなど、徹底して鉄道への愛を感じます。待合の椅子が電車の椅子になっている等内装も凝っておられます。大人から子供まで人気のお店です。

ここまでだと、見た目で奇をてらうような感じに思われますが、実は、オーナーが「乗り鉄」ということであちこち、旅の情報を持っておられ、それを聞きに、女性客が来るということが、「+α」の大きなところだと思っております。カットやカラーは当たり前ですが、「旅」が楽しくてここに来るという、一見本業とは全く関係がないがターゲットが喜ぶことを実現しています。

 

その他の極端な例では、中野の「164 ルーティ」さんが挙げられます。

http://164co.com/

ここは、パッと見、セレクトショップです。

二人のオーナーが合作でお店を経営しておられ、1人は20年選手の美容師さん、一人はもとアパレルでデザイナー兼生産業務を永年やってこられた方。洋服を売りながら美容室もあるという、どちらが本質なのか分からないお店です。

たまに美容室でも洋服を売っておられるところはありますが、大体が「仕入」です。ここは殆どがオリジナルです。ジーンズも本場の岡山・児島エリアで自社ブランドでオーダーして作っています。さらに、バッグに特徴ありです。見えない所のこだわりがあり、こんなところに古着の端切れで縫い合わせなくても、、、、というところにこだわっています。そとからは見えない。ヴィトンのこだわりを思い出します。さらに、コンセプトは「秘湯」ということで、二人とも「秘湯マニア」で、その秘湯に行くまでのアウトドアを楽しめるバッグなどを作って、それをタウンで使うというこだわりです。こうなると、こういうことが好きな男性客が遠くからわざわざ来るという現象が起こってきています。

 

これら2つは極端な例ですが、その他には、医療用ウィッグを似合うように装着してくれるサロン、アトピーなど敏感肌用の人に優しい商材を取り揃えているサロン、徹底的にカラーにこだわっているサロン、お客もスタッフもオーナーも小さい子供がいて子育てを一緒に楽しめるサロン、健康志向が強くてウォーキングまで取り入れてしまったサロンなど、ターゲットが本当に喜ぶ、あぁ、ここに来てよかったなと言うモノやコトが明確で、他が簡単にまねができない、ライフスタイルを提案し始めているサロンの地力が目立ってきています。

最近の例では、昔からある自然派のサロンですが、店舗の周りと中に、花屋さんかと間違えるくらいに緑を充実させたら、それで新規顧客が来始めたという例もあります。

伝わったでしょうか。

少し前なら、この「+α」の部分は、ホスピタリティを上げることで充実できたようです。

しかし、ホスピタリティの部分は、やり続ける力さえあれば、どこでも真似ができます。

 

そうではなくて、自分のサロンでしかできない「+α」をどうやって決めて、やり続けるか。

10年後を見据えた3年後、どのような店にして、ターゲットの本当にして欲しいことを満足させるか。これをしっかり創る必要があります。

 

自己紹介

1995年
経済産業省認定 中小企業診断士 登録
2000年
ハタナカマネジメントオフィス 設立
ファッション業界、美容業界を中心に、現場ですぐに役立つ提案と支援を得意としています。
最近では、社会保険導入に関する賃金・給与制度の見直し、社労士とコラボによる就業規則の作成、チームワーク改善、強みの武器化のコンサルティングを行っております。

2013年
BSA(ビューティサービススーパーバイザーアカデミー)専務理事
国際理容美容専門学校 マーケティング講師
2014年
JBCA(日本ビューティコーディネーター協会)1級テキスト作成、アイコーディネーター検定2級テキスト作成

スタイリングマップ講習のご案内

日本ファッションスタイリスト協会が主催しているスタイリングマップは、美容室のマーケティングでは、シンプルで最強のツールになると考えられています。

それに気がついているサロンのオーナー様はまだ少数です。スタイリングマップは、色、形、素材で、それぞれが4つのタイプに別れます。基本的に、パーソナルカラーが軸となっています。これに、さらに造形心理学と素材感がまとめて統一して体系化してあります。

これまで、ありそうでなかった理論で、ファッション&美容の業界ではノーベル賞級の発見です。最近では、それに、行動、感情、対人タイプが重なることが分かり、似合わせのご提案はもちろんのこと、パーソナルな接客まで役に立つ理論です。曖昧なところが非常にロジカルに似合わせが可能になります。

現在、美容室に求められている事は、技術より接客の納得感です。それは、電話の受付から始まり、カウンセリングでその納得感が高まるかどうか、施術中の技術の裏付けの納得感、最後、仕上げの納得感です。この納得感を出せない技術者が多いのは、技術ではなく、納得させるコミュニケーション能力であることが分かってきています。その納得感を感じて頂くコミュニケーションで必要だったのが、スタイリングマップの理論であったわけです。

これをいち早くものにしたサロンが、その地域では、ライフスタイルリーダーになれます。また、マーケティングにおいて、そのスタイル1つをコンセプトにするだけでも、いろんな展開ができます。ここを分かって、それを実践している美容室の経営者は、実は、まだ誰一人もいません。早く勉強して取り入れたもの勝ちです。ファッションの業界では、既に、伊勢丹やユナイテッドアローズなどの大手が取り込み始めており、実は、美容の業界でも大手メーカーが動き始めています。本気で興味がおありになる方、ご連絡下さい。協会代表の相澤先生と一緒に、丁寧に、ご案内していきます。

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