ビューティーサロンレスキュー » 美容院コンサル日記
2016-08-28-日曜日 4:42:37
3年計画(基本戦略)が決まったら、短期の戦術を考えます。この先1年間をどうするか。
その具体的な戦略をマーケティングミックスといいます。
その要素は4つあり、「サービス・商品(プロダクト)」「価格(プライス)」「場所(プレイス)」「販促(プロモーション)」に分かれます。英語の頭文字を取って、4Pといいます。また、同時に、サービス業では、サービスマーケティングというものを考えます。この要素は3つあり、「会社」「従業員」「顧客」の関係性で戦術を立てて行きます。、「サービス・商品(プロダクト)」については、これまで言ってきたように、「本質+α」を基本にして、前回にお話しした「メニュー・商品づくり」を進めます。
そして、それにどう価格をつけるか、というのが、「価格(プライス)」です。価格のつけ方はそのまま業績に反映するので、経営者はしっかり考えなくてはなりません。
価格のつけ方の基本理論はあります。以下に述べることは基本なので、しっかり覚えましょう。
価格は、商品やサービスの性格によって変わります。商品の性格は、「最寄品」「買回り品」「専門品」があります。
「最寄品」は、日常生活に直結するもので、スーパーやコンビニに売っているような商品で、美容室でいうと、1000円カットみたいなものです。「買回り品」は、生活に関わるものの、その商品を買う時に、いろんな店舗を見てから決めるもので、付加価値型の美容室がこれに当たります。「専門品」は、宝石や高級腕時計、自動車など、一生に何度も買うものではなく、しっかり吟味して買うものです。このゾーンの美容室はあまり見たことがありません。
この3つで価格帯が違います。あなたのお店は、「最寄品」ですか? 「買回り品」ですか?
「最寄品」の場合は、対象は価格訴求で大きく影響されます。安い方がいい。こういうゾーンのお客様をペネトレーション層といいます。一方、その上のゾーンのお客様をスキミング層といいます。スキミング層は、バーゲンで安いよ、といっても価値がなければ動きません。
一方、それぞれの層でも、お客様をたくさん呼べる価格と、利益をしっかり取っておく価格をきちっと用意しておかなければなりません。割合は半々ぐらいで、メニューを準備しておく。
安い、高いではなく、この商品やサービスにしては値打ちがあり、他の店と比べて「リーズナブル」と思えるメニューと、他にはない独自なメニューをしっかり利益が取れる価格をつけて売るというバランスです。本質+αにmと付いて、独自性の高いサービスがなければ、利益が出ないということになります。
自己紹介
1995年
経済産業省認定 中小企業診断士 登録
2000年
ハタナカマネジメントオフィス 設立
ファッション業界、美容業界を中心に、現場ですぐに役立つ提案と支援を得意としています。
最近では、社会保険導入に関する賃金・給与制度の見直し、社労士とコラボによる就業規則の作成、チームワーク改善、強みの武器化のコンサルティングを行っております。
2013年
BSA(ビューティサービススーパーバイザーアカデミー)専務理事
国際理容美容専門学校 マーケティング講師
2014年
JBCA(日本ビューティコーディネーター協会)1級テキスト作成、アイコーディネーター検定2級テキスト作成
スタイリングマップ講習のご案内
日本ファッションスタイリスト協会が主催しているスタイリングマップは、美容室のマーケティングでは、シンプルで最強のツールになると考えられています。
それに気がついているサロンのオーナー様はまだ少数です。スタイリングマップは、色、形、素材で、それぞれが4つのタイプに別れます。基本的に、パーソナルカラーが軸となっています。これに、さらに造形心理学と素材感がまとめて統一して体系化してあります。
これまで、ありそうでなかった理論で、ファッション&美容の業界ではノーベル賞級の発見です。最近では、それに、行動、感情、対人タイプが重なることが分かり、似合わせのご提案はもちろんのこと、パーソナルな接客まで役に立つ理論です。曖昧なところが非常にロジカルに似合わせが可能になります。
現在、美容室に求められている事は、技術より接客の納得感です。それは、電話の受付から始まり、カウンセリングでその納得感が高まるかどうか、施術中の技術の裏付けの納得感、最後、仕上げの納得感です。この納得感を出せない技術者が多いのは、技術ではなく、納得させるコミュニケーション能力であることが分かってきています。その納得感を感じて頂くコミュニケーションで必要だったのが、スタイリングマップの理論であったわけです。
これをいち早くものにしたサロンが、その地域では、ライフスタイルリーダーになれます。また、マーケティングにおいて、そのスタイル1つをコンセプトにするだけでも、いろんな展開ができます。ここを分かって、それを実践している美容室の経営者は、実は、まだ誰一人もいません。早く勉強して取り入れたもの勝ちです。ファッションの業界では、既に、伊勢丹やユナイテッドアローズなどの大手が取り込み始めており、実は、美容の業界でも大手メーカーが動き始めています。本気で興味がおありになる方、ご連絡下さい。協会代表の相澤先生と一緒に、丁寧に、ご案内していきます。
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